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文献詳細

雑誌文献

臨床外科26巻9号

1971年09月発行

講座・3

臓器冷凍の理論と応用—Ⅲ.臓器の冷凍保存

著者: 隅田幸男12

所属機関: 1国立福岡中央病院心臓血管外科 2国立福岡中央病院冷凍血液センター

ページ範囲:P.1499 - P.1505

文献概要

はじめに
 単細胞の冷凍保存で幕開けした低温生物学は,まず冷凍血液輸血によつて医学に大なる貢献をした.そして,この細胞を冷凍保存する技術は,組織へそして単一臓器へと応用が期待されはじめた.治療法としての臓器移植が増加するにつれて,当然臓器保存法の適切な方法が要求されはじめたのである.凍害保護物質(cryoprotective agents)の発見によつて臓器凍結は長期保存の有望な手段となつてきたからである.
 本稿では,生命の冷凍保存でもつとも古い歴史を有する精子から生体内の単一臓器の冷凍保存までの研究の現況を概観した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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