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特集 早期癌の外科治療
早期肺癌
著者: 池田茂人12 小野良祐12 難波煌治12 成毛韶夫3
所属機関: 1国立がんセンター病院気管食道科 2国立がんセンター病院呼吸器科 3国立がんセンター病院胸部外科
ページ範囲:P.31 - P.38
文献購入ページに移動早期胃癌の5年生存率は90%以上を得ているのに,肺癌の治療成績は決してかんばしいものではない.この原因については多くの問題が存在するが,肺の臓器特異性によることが多い.すなわち,肺が実質臓器であり,しかも小循環系の血管がきわめて豊富なので,大循環系に対し転移の可能性が高いことが考えられている.
しかし近年,肺癌の早期診断法は著しく進歩し,とくにX線診断法の確立,気管支ファイバースコープの開発によつて,早期の肺癌の診断とくに確定診断が行なわるようになり,早期の肺癌の報告もしばしば報告されるようになつてきた.
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