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特集 早期癌の外科治療
早期胃癌の外科治療
著者: 三輪潔1
所属機関: 1国立がんセンター外科
ページ範囲:P.45 - P.50
文献購入ページに移動はじめに
胃癌の外科治療は,現在のところ胃癌を治癒せしめうる唯一の方法であり,その歴史はかなり古いが,早期胃癌の手術は,診断がなされた上で意識的に行なわれるようになつたのはまだ10年に過ぎない.著者は,かつてわずか100例の早期胃癌の手術経験をもとに,手術するにあたつての外科医の立場からみた問題点について,故久留勝先生監修の早期胃癌図譜(1966年)に記述した1)が,国立がんセンターが昭和37年5月に開院してから,昭和45年末までに切除された早期胃癌症例が405例を数えるに到つたので,この経験をふりかえつて,ふたたび早期胃癌の外科治療の問題にふれてみようと思う.
胃癌の外科治療は,現在のところ胃癌を治癒せしめうる唯一の方法であり,その歴史はかなり古いが,早期胃癌の手術は,診断がなされた上で意識的に行なわれるようになつたのはまだ10年に過ぎない.著者は,かつてわずか100例の早期胃癌の手術経験をもとに,手術するにあたつての外科医の立場からみた問題点について,故久留勝先生監修の早期胃癌図譜(1966年)に記述した1)が,国立がんセンターが昭和37年5月に開院してから,昭和45年末までに切除された早期胃癌症例が405例を数えるに到つたので,この経験をふりかえつて,ふたたび早期胃癌の外科治療の問題にふれてみようと思う.
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