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文献詳細

雑誌文献

臨床外科27巻1号

1972年01月発行

特集 早期癌の外科治療

早期胆道癌の外科治療

著者: 永光慎吾1

所属機関: 1九州大学医学部第1外科

ページ範囲:P.55 - P.65

文献概要

はじめに
 胆道系の癌は今日なお予後のきわめて悪い疾患である.今日行なわれている胆道系の癌の診断法では診断確定の時点ですでにそのほとんどが根治手術不能で,単なる切除すら可能なものはきわめて少ない.
 欧米の文献に表われた報告をみても全胆嚢癌中術後5年生存率はおおむね1〜5%である.しかもそのほとんどのものは術前に確診がついて手術されたものではなく,他の胆道疾患すなわち胆石症や胆嚢炎として手術され,術中所見や切除標本の肉眼および顕微鏡所見によつてはじめて癌と診断されたものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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