文献詳細
文献概要
症例
ステロイドが誘因と思われる多発性回腸穿孔の1症例
著者: 板東隆文1
所属機関: 1日赤中央病院第2外科
ページ範囲:P.133 - P.136
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ステロイドの副作用は多種多様であるが,そのなかでも潰瘍はもつとも重篤でmajor side effect1)とも呼ばれている.ステロイドが一般に広く使用されるにつれて,その副作用も多くなつている.副作用については多くの内外文献でかなり詳しく報告されているが,副作用の1つである,いわゆるステロイド潰瘍は上部消化管に発生するものが多い.われわれは比較的まれだと言われる回腸に23個の穿孔を認め,しかも剖検で食道から結腸までの全消化管に多発性潰瘍を確認した1症例を経験したので報告する.
ステロイドの副作用は多種多様であるが,そのなかでも潰瘍はもつとも重篤でmajor side effect1)とも呼ばれている.ステロイドが一般に広く使用されるにつれて,その副作用も多くなつている.副作用については多くの内外文献でかなり詳しく報告されているが,副作用の1つである,いわゆるステロイド潰瘍は上部消化管に発生するものが多い.われわれは比較的まれだと言われる回腸に23個の穿孔を認め,しかも剖検で食道から結腸までの全消化管に多発性潰瘍を確認した1症例を経験したので報告する.
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