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文献詳細

雑誌文献

臨床外科27巻1号

1972年01月発行

文献概要

症例

ステロイドが誘因と思われる多発性回腸穿孔の1症例

著者: 板東隆文1

所属機関: 1日赤中央病院第2外科

ページ範囲:P.133 - P.136

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いとぐち
 ステロイドの副作用は多種多様であるが,そのなかでも潰瘍はもつとも重篤でmajor side effect1)とも呼ばれている.ステロイドが一般に広く使用されるにつれて,その副作用も多くなつている.副作用については多くの内外文献でかなり詳しく報告されているが,副作用の1つである,いわゆるステロイド潰瘍は上部消化管に発生するものが多い.われわれは比較的まれだと言われる回腸に23個の穿孔を認め,しかも剖検で食道から結腸までの全消化管に多発性潰瘍を確認した1症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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