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文献詳細

雑誌文献

臨床外科27巻10号

1972年10月発行

文献概要

特集 頸部血管障害

「脈なし病」その後の発展

著者: 佐野圭司1 斉藤勇1

所属機関: 1東京大学脳神経外科

ページ範囲:P.1373 - P.1379

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はじめに
 最初に高安右人の第12回日本眼科学会(1908年,すなわち明治41年4月2日福岡)における「奇異ナル網膜中心血管ノ変化ノ一例」という報告と,それに対する大西,鹿児島の「討話」をのせた.さらに1948年本誌3巻10号377-396頁に発表された清水健太郎,佐野圭司の「脈無し病」の原著をそのまま再録した.(ただし原著の眼底図は色彩版であるが,この再録ではモノクロームとした).現在ではこの原著を手に入れることは困難であろうし,また終戦直後の紙質の悪い時代のことでもあり,原著を手に入れても読みにくいであろうと考えたからである.
 この「脈無し病」の発表された時点までのわが国の報告は25例(すなわち40年間に25例)にすぎなかつたのに,これ以後急速に,この疾患の発表が増加した(たとえば1948〜58の10年間に120例以上も報告された)ことを見ると感慨無量である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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