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特集 末梢血管の外科
慢性動脈閉塞症
著者: 稲田潔1 岩島康敏1 岡田昭紀1 松本興治1
所属機関: 1岐阜大学医学部第1外科
ページ範囲:P.1507 - P.1517
文献購入ページに移動一般に日本人は欧米人に比べると血管疾患の発生頻度がかなり低いが,その原因の第1は動脈硬化性疾患が少ないためである.末梢血管疾患のうち日常しばしば治療対象になるのは四肢動脈の慢性閉塞性疾患であり,欧米ではごくありふれた疾患で,血管外科の対象としてももつとも多いものである.本邦でも最近この種の疾患の増加,とくに外科的治療の適応となる閉塞性動脈硬化症が増加しており,また本邦に特異的に多いといわれる若年男子に好発するBuerger病も再検討すべき時期にきており,これらの疾患について著者らの最近の経験例を中心に,主として下肢の病変をとりあげ現在問題となつている点について述べ,一般の参考に供したい.
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