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文献詳細

雑誌文献

臨床外科27巻12号

1972年12月発行

文献概要

カラーグラフ 臨床病理シリーズ・11 胃疾患の肉眼診断

Ⅰ.早期胃癌の内眼形態とその鑑別—3.IIbおよびIIc+IIa型早期癌

著者: 佐野量造1

所属機関: 1国立がんセンター病理部

ページ範囲:P.1638 - P.1639

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 1.IIb型早期癌(症例12,13,14,15). IIb型早期癌は隆起もなく陥凹もしない平坦な癌である.平坦な癌を肉眼的に診断できるのはその部の粘膜が変色したり粘膜面のアレヤの性状が周囲と著しく異つている場合でなければ知ることはできない.現在IIbとして報告されている大部分の早期癌はIIaまたはIIcの癌で手術され,たまたま組織検索の結果,偶然に見出された例で術前にIIbとして診断され手術された例はほとんどない.
 IIb型早期癌は大別すると①全く平坦なもの(純粋IIbとも称されている),②IIa等の隆起癌に伴つているもの,③潰瘍またはIIcに伴つているもので②,③は随伴IIbともいわれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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