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特集 外科と大腸—炎症性疾患を中心に
潰瘍性大腸炎患者の扱い方
著者: 進藤勝久1 安富正幸 陣内伝之助
所属機関: 1大阪大学第2外科学教室
ページ範囲:P.1641 - P.1656
文献購入ページに移動わが国で潰瘍性大腸炎に関心が払われるようになつたのはごく最近のことであり,学会誌などに臨床的研究が発表されるようになつてきた.日本には潰瘍性大腸炎はほとんど存在しないか,あつても稀であるという時代を経て,今や,半世紀以上も前から熱心に研究している欧米諸国の文献に目を通したり,視察に行くようになつたことは好ましいことかもしれない.しかしながら,わが国での最近の臨床誌に現れる研究発表には単なる外国文献の追試や,大腸の生理機能を無視した手術手技などが十分な検討も加えられずに発表されている感があるのは残念なことである.
著者の一人進藤は最近,海外留学の機会を与えられて米国Temple大学大腸肛門外科(主任教授Harry E. Bacon)で臨床と研究に従事し,その最後の1年余をchief residentとして自ら執刀してきた。
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