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特集 外科と大腸—炎症性疾患を中心に
潰瘍性大腸炎の合併症と治療
著者: 久保明良1 舟田彰1 氏家紘一1
所属機関: 1癌研究会附属病院内科
ページ範囲:P.1689 - P.1697
文献購入ページに移動潰瘍性大腸炎は,比較的近年までわが国においてはきわめてまれと考えられていたが,松永教授1)の第55回日本内科学会(1958年)における宿題報告以来,その報告例は急速に増加してきており,最近ではわが国においてももつとも重要な大腸疾患の1つとして注目されている.
しかし,潰瘍性大腸炎の病因に関しては古くから種々の説があり2),現在なお解明されていない.したがつて本症に対する特異的療法はなく,内科,外科の両域に跨がる境界疾患として,その治療法についてはなお多くの問題がある.
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