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クリニカル・カンファレンス
潰瘍性大腸炎をどうするか
著者: 牧野永城1 新井健之2 池内準次3 矢沢知海4 細田泰之5
所属機関: 1聖路加病院・外科 2川崎市立病院・外科 3慈大・長尾外科 4東女医大・消化器病センター 5東大分院・外科
ページ範囲:P.1718 - P.1735
文献購入ページに移動患者40歳の女性.昭和44年11月頃より排便にさいし,紙に血がつくようになつた.その後,肛門出血が強くなり,某医に坐薬による治療などをうけたが,軽快しなかつた.
昭和45年5月,ある診療所を訪れ,直腸鏡検査で,表在性潰瘍を認め,生検を行ない,潰瘍性大腸炎と診断されている.この頃より,下血と共に粘液の排出がみられるようになつた.プレドニンの内服または注腸による治療をうけ,一時症状が改善したこともあつたが,間もなく再び増悪した.昭和45年7月中旬より,38〜39℃の発熱と頻脈がみられるようになり,便通は水様,血性となつた.
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