文献詳細
症例
文献概要
はじめに
放線菌症は戦前までは外科領域においてそれほどまれなものではなく,難治性の瘻孔を形成する疾患とされていたようである.しかし抗生物質の発達とともにその使用により発生頻度は激減し,またその治療成績も著しく向上している.最近われわれは肝臓腫瘍を疑い開腹し,組織学的に肝臓放線菌症であることが証明され,完治することができた症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
放線菌症は戦前までは外科領域においてそれほどまれなものではなく,難治性の瘻孔を形成する疾患とされていたようである.しかし抗生物質の発達とともにその使用により発生頻度は激減し,またその治療成績も著しく向上している.最近われわれは肝臓腫瘍を疑い開腹し,組織学的に肝臓放線菌症であることが証明され,完治することができた症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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