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雑誌目次

雑誌文献

臨床外科27巻2号

1972年02月発行

雑誌目次

特集 瘻—その問題点

外傷性髄液漏の問題点

著者: 中村紀夫

ページ範囲:P.163 - P.170

はじめに
 髄液漏とは元来closed cavityである髄液腔が破綻し,髄液が髄液腔から体外に漏出する状態を指している.漏出する経路によつて,髄液鼻漏cerebrospinal (fluid)rhinorrhea,髄液耳漏ce-rebrospinal (fluid)otorrhea,そのほかに分類され,原因的には外傷性・非外傷性に分けられる.特発性spontaneousというのは,従来非外傷性の場合を指している.
 髄液鼻漏に関するOmmaya13)14)の分類は,髄液漏を理解する上で好都合なのでまず紹介しておこう.

気管切開ならびにカニューレ抜去困難症

著者: 本多芳男

ページ範囲:P.171 - P.175

はじめに
 気管套管抜去困難症とは気管切開を行なつた後,原疾患が軽快して気切口から呼吸をする必要がなくなつたにもかかわらず,カニューレを抜去すると呼吸が苦しくなり,カニューレを抜去できなくなつた状態をいう.これは気切口より上部の器質的変化によつて起こる場合と精神的影響によつて起こることもあるが重要なのは前者の場合である.気管套管(カニューレ)抜去困難症difficult decannulation(dd)は気切合併症としては比較的晩発型に属し,乳児・幼児に起こりやすく,かつ一旦ddに移行すると治療に手をやく始末で終局は喉頭気管の瘢痕狭窄に移行することも稀でない.
 本文の題名はddの治療ということにもなつているが,これといつて良い方法も見当らないので,まず,ddの病因について考察し,ddにならないような気切,そして最後にddに対する目下行なわれている処置法などについて記述を進めてゆきたい.

気管支瘻膿胸に対する外科的療法—膿胸縫合閉鎖術を中心として

著者: 畑中栄一

ページ範囲:P.177 - P.183

はじめに
 第44回日本結核病学会総会において,1958年より1967年までの10年間の成績をまとめた要望演題「気管支瘻をもつ結核性膿胸の治療」についての諸家の発表によると,外科的療法としては,胸膜肺切除,胸成+筋充,瘻閉+(剥皮)+胸成等が主な術式で,前処置としてはドレナージまたは開放療法が述べられた.私は同期間に行なつた膿胸縫合閉鎖術1)について報告したが,本文では1970年末までに施行した本手術59例について述べたい.
 本術式は1960年に発表したもので,これと基本的には同じような考え方の術式を,Andrews2)は1961に発表している.

合併症としての腸瘻の処置

著者: 松林冨士男 ,   佐藤薫隆

ページ範囲:P.185 - P.190

はじめに
 われわれは消化器外科臨床にあたり,常に腸瘻の患者をかかえ,これらの治療になやまされている.術後合併症として発生する腸瘻,治療の手段として設けなければならぬ腸瘻,これらのうち自然に閉鎖するものから,難治性のものまで種々雑多である.われわれはこれらをなんとか切りぬけてことなきを得ているが,今この機会に本症を筆者らの日常臨床経験をもとに,整理し,あすへの進歩の糧にすることも益のないことではないと思い,あえて述べてみる.

合併症としての胆汁瘻の処置と再手術

著者: 若林利重

ページ範囲:P.191 - P.197

Ⅰ.発生原因と防止対策
 胆汁瘻には内胆汁瘻と外胆汁瘻とがあるが術後合併症として問題になるのは外胆汁瘻である.外胆汁瘻の発生は多くは胆石症の手術に起因しており,胆石症手術後困難症の中でもつとも厄介なものの一つとされている.厄介な理由は胆汁瘻にはしばしば細胆管炎性肝障害を伴い,胆汁瘻の手術そのものが必ずしも容易でなく,さらに手術をしても縫合不全や術後狭窄などもあり予後がよいとはかぎらないからである.
 外胆汁瘻の発生頻度はそれほど高いものではなく私どものところでは最近10年間の胆石症手術510例中3例(0.6%)である.報告者によつて発生頻度にかなり差があり胆石症手術のむずかしさがうかがわれる.しかし手術のやり方如何によつては本合併症の発生頻度をある程度防止できるだろうとも考えられる.

外傷性唾液瘻

著者: 原科孝雄 ,   田嶋定夫

ページ範囲:P.199 - P.203

はじめに
 唾液瘻──salivary fistulaとは唾液腺より分泌された唾液がその正常な導管開口部以外の所から排泄される状態である.唾液腺とはいつても実際は耳下腺からのものであり,他の腺は問題をおこすことは稀であると考えられるので耳下腺のものについて述べる.それは炎症,外傷,手術などによりおこり,そのうち皮膚へ排泄されるものが外瘻,口腔粘膜側に排泄されるのが内瘻である.しかし内瘻は稀な逆行性感染を除けば臨床的に意義は少なく,治療の対象となることは稀である.
 本症は比較的稀であり,それ自身生命をおびやかすようなことはないためとかく軽視される傾向にある.しかし食事毎に流出する唾液と,外傷後では常に併存する顔面神経麻痺による顔面の変形は患者にとつては精神的,肉体的に著しい負担となる.また治療をする医師の側からは従来唾液瘻や唾液嚢腫は相当にやつかい視され,治療不能を宣言したり,無方針に手術を行なつても治療の目的を達しないばかりか,かえつて顔面神経麻痺などの障害を増大させて患者を非常な不安におとしいれる傾向にあつた.耳下腺・耳下腺管損傷は初期に適切な治療を行なえば比較的容易に行なえる.また一旦陳旧化して瘻を形成してもその解剖に精通し,耳下腺造影に従い症例にあつた治療法を行なえば必らず治癒しうるものである.

外傷性尿道瘻

著者: 大原憲

ページ範囲:P.205 - P.210

はじめに
 最近は,いわゆるmodern urologyの進歩,普及にともない,泌尿器科疾患に対する適切な診断,治療が行なわれるようになつた結果,尿道瘻のような厄介な合併症に悩まされることは大変少なくなつたようである.残念ながらわれわれの施設では,そのような厄介な合併症をともなう症例があとを絶たず,なかには年余にわたる治療を余儀なくされるものもある.
 いうまでもなく尿瘻は,尿路のいずれかの部が,直接または間接に体外表と交通しているため,尿が尿路以外の部から漏出する状態で,広い意味での尿失禁である.すなわち,ここでとりあげる外傷性尿道瘻とは,なんらかの尿道外傷機転に由来する,尿道部分における尿失禁状態ということになる.

カラーグラフ 臨床病理シリーズ・1

甲状腺癌Ⅰ

著者: 原田種一 ,   西川義彦 ,   伊藤国彦

ページ範囲:P.150 - P.151

 甲状腺癌は,腺癌と未分化癌(本章では便宜上肉腫を含む)では,まったく予後が異なり,そのために,手術術式や,術後治療にも大きな差があるので,他の臓器の癌の場合と異なり,術前,あるいは術中に,腫瘍が良性か悪性かを診断するだけでなく,悪性と診断した場合,さらに腺癌か,未分化癌かを,肉眼的に鑑別できることが望ましい.それには甲状腺癌の約80%を占める,乳頭腺癌の概念を把握しておくと非常に便利であるので,乳頭腺癌を中心に述べたい.第1図から第4図は,30歳女子で,4年前から頸部腫瘤に気付き,頸部リンパ腺結核として処置された症例であり,第5図から第8図は,乳頭腺癌と,他の腫瘍との割面を比較したものである.

外科の焦点

そけいヘルニア手術の合併症

著者: 村上治朗

ページ範囲:P.153 - P.158

はじめに
 私の外科臨床40年の間に,そけいヘルニア手術は,乳児ヘルニア手術手技の実際,成人における術式の改善,そけい部正常ならびに病的局所解剖学の解明,麻酔,テフロンメッシュなど補修材料,抗生剤,術前術後管理などの著しい進歩によつて,その合併症発生も著しくすくなくなつた.しかし,今日わが国で実際に行なわれているその手術には,依然として手術死,感染,不妊症,再発などの合併症が見聞せられる.その合併症はほとんど報告せられないので,統計的に挙げることはできないが,それが意外に多いことが,この1年間の私の病院で外来患者全部について行なわれたヘルニアに関する調査で推定することができた.再発している患者の多くは自分の再発を初めの手術医に報告せず,また再手術をうける意志もない.睾丸萎縮も意外にある.感染経過は日常茶飯事である.

外国文献

心停止とneocortieal death,他

ページ範囲:P.211 - P.211

 すでに本邦でも精しく論ぜられisoelectric EEG,呼吸・心停止は死を判定する最少条件といわれ心停止後脳傷害の著しい患者は,たとえ生き永らえても数日であることが多い.Brierley(Lancet, 2:560, 1971)は心停止,昏睡,isoelectric EEGになつてから数カ月生き続けた例をあげ,新皮質は死滅しても視・聴・脊髄反射は低下して存続するとみている.(1)58♂,枯草熱・ゼンソクあり,入院,何回も発作をくりかえし,1968,June 21,心停止.心マッサージ,送管人工呼吸,NaHCO34.2%静注,ECGでsinus rhythm始まる.脈ふれず.カルシウム・アドレナリン使用,自発呼吸始まる.70分後,再び心停止,マッサージ等で再開.昏睡で,6,7,13,20,21,34,85日のEEGは最密にisoelectric遂に5カ月後死.(2)48♂,アル中.肝機能検査のBSP注で,心・呼吸停止,処置で3分後,心拍・呼吸再開,全身ときに左側の間代性ケイレン,血圧110/70,脈100,呼吸48.諸反射低下するも存続,EEGは6,7,10,13,21,35,61,87日つねにisoelectric,昏睡,153日死亡.剖検新皮質は全般壊死,ただし前頭葉は軽度,壊死と動脈分布は関係ない.視床下部以下は大体正常.こうした例をもつと多く集めたい.

患者と私

おもいつくままに

著者: 山岸三木雄

ページ範囲:P.212 - P.213

 数えきれない患者の中から,特に印象の深かつたものを拾いあげれば,医師のみが経験し得る喜び,反対に,医師のみが味わわなければならない苦しみなど,いろいろの憶い出がよみがえる.しかし,医師として,特に外科医としての私と患者との人間関係を語るとなると,医の倫理観を問われるような気がして,何かうしろめたい感じがしないでもない.
 私が小学校4年の時,「大人になつたら何になりたいか」という題の作文に,私は,「医者になりたい」と書いたことを覚えている.

論説

腹腔動脈瘤の手術治療

著者: 田辺達三 ,   太田里美 ,   橋本正人 ,   久保田宏 ,   本間仗介 ,   菱山豊平 ,   杉江三郎 ,   川嶋旭

ページ範囲:P.219 - P.225

はじめに
 腹部にみられる動脈瘤のうち,しばしば経験するのは腹部大動脈瘤,腸骨動脈瘤であり,腹部内臓動脈に発生する動脈瘤は比較的稀である.Hebe-rer1)の集計によれば腹部内臓動脈に発生した動脈瘤の報告は803例であり,その頻度は脾動脈瘤がもっとも多く約半数の45.4%を占め,ついで腎動脈瘤21.9%,肝動脈瘤16.8%,上腸間膜動脈瘤8.7%であり,腹腔動脈瘤の発生は4.6%,胃動脈瘤2.2%,十二指腸動脈瘤0.4%であるという.本邦における報告例もきわめて少なく,著者ら2)が集計したところによると,脾動脈瘤17例,腎動脈瘤21例,肝動脈瘤7例,上腸間膜動脈瘤5例,腹腔動脈瘤1例など50例前後にすぎない.
 これらの動脈瘤は不定の症状を示すにすぎず,その診断は難しい.しかも高率に破裂をきたすためその予後は不良で,かかる時期の手術成績も良好ではない.近年,腹部疾患の診断に血管造影が広く応用されてきているが,これとともに稀な腹部内臓動脈の動脈瘤も発見される機会が増加し,手術前診断による手術成功例もふえてきている.

無菌動物を使用したイレウス死因の研究—とくに嫌気性菌,Cl. welchiiのExotoxinを中心として

著者: 代田明郎 ,   大川共一 ,   恩田昌彦 ,   吉岡正智 ,   山下精彦 ,   紫積 ,   森山雄吉 ,   足立憲治 ,   宮下正雄 ,   遠井敬三

ページ範囲:P.227 - P.234

はじめに
 われわれは1-16)数年来,イレウスの死因と腸管内細菌,とくに大腸菌群との関連性について,有菌の普通動物や細菌の完全なる欠除状態にある無菌動物を用いて一連の実験的研究を行なうとともに,さらに臨床的研究をもあわせ行ない,イレウスの死因ないしは病態と大腸菌群,とくにそのLipopolysaccharide endotoxinとは密接なる関係の存することを立証,報告してきたが,イレウス患者の腸管内容中から嫌気性菌,とくにCl. welchiiが多数に検出される事実から,今回はCl. welchii,とくにそのExotoxinもまたイレウスの死因ないしは病態に果して関与しているか,否かについて,Cl. welchiiの常在しないSpecific pathogen free(SPF)動物ばかりでなく,無菌動物も用いて一連の実験的研究を行なつたので,その成績の一部をのべてみよう.

自動車交通事故による頸部症候群の転帰に関する統計的観察<Ⅱ>

著者: 木下公吾 ,   片木良典

ページ範囲:P.235 - P.244

 前編に続き,自動車交通事故による頸部症候群の自験例について,転帰に関する統計的観察を述べる.対象とした症例数は,治療期間を含まない単なる転帰(以下,単なる転帰と記す)では430例,治療期間を考慮した転帰の観察では395例である.
 来院の時期による分類は,受傷後1週間以内に来院したものを急性例,それ以後1カ月以内のものを亜急性例,受傷後1カ月を過ぎて来院したものを慢性例とした.

甲状腺悪性リンパ腫の臨床的研究

著者: 原田種一 ,   伊藤国彦

ページ範囲:P.245 - P.252

はじめに
 悪性甲状腺腫の大部分は,癌,とくに腺癌で占められ,甲状腺の悪性リンパ腫はきわめてまれである.
 甲状腺原発の悪性リンパ腫は,1930年代にRice1),安保2)らが報告しているが,Ewing3)は,その存在を否定し,過去においてはその存在が疑問視されていた.しかし悪性リンパ腫には,赤崎4)ものべるように,全身びまん性,または多中心性のものと,局所性,臓器発生の単発型のものがあることが判り,Brewereら5)は,広範囲に文献を調べ,自験例をも加えて甲状腺原発の悪性リンパ腫について報告し,Waltら6)は,30例の小細胞癌と診断されていた症例のうち18例が悪性リンパ腫であつたとのべ,現在ではその存在が承認されるに至つた.

症例

副腎原発と異所性褐色細胞腫の2治験例

著者: 窪田倭 ,   初音嘉一郎 ,   三森重和 ,   松本陽子 ,   佐藤春子 ,   太田一朝 ,   平山章

ページ範囲:P.253 - P.259

はじめに
 褐色細胞腫(Pheochromocytoma)は副腎髄質のクローム親和性細胞あるいは交感神経に近接するZucker-kandl小体など体内の他の部分に存在するクローム親和性組織を発生母地とする腫瘍で間歇的または持続的血圧亢進という特有な臨床症状を呈し,外科的に治癒せしめうる疾患である.本症は全高血圧症例の0.3%といわれるが本邦では今日まで110余例が報告されているのみで比較的少ない.しかし最近の血管造影技術の進歩,内分泌学的検索法の普及に伴い外科的に治癒せしめうる高血圧症として腎血管性高血圧,大動脈縮窄症,原発性アルドステロン症とともに注目されている.最近われわれは副腎に原発したものおよび異所性の褐色細胞腫の各1例を経験し,外科的に治癒せしめたので文献的考察を加えてここに報告する.

胃切除術後の愁訴について—その原因と2手術治験例

著者: 高松博 ,   黒須康彦

ページ範囲:P.263 - P.265

序言
 胃切除術後愁訴の原因は数多くあげられているが,われわれは胃切除術時,全層連続縫合に用いられた絹糸が遺残糸となつて引き起こした比較的稀と思われる医原的疾患の2例を経験し治癒せしめたので報告する.

術前急性腹症と診断されたメッケル憩室炎とその穿孔およびメッケル憩室による腸重積との3例

著者: 奥村堯 ,   岸田司 ,   大室儁 ,   亀頭正樹 ,   大橋秀一 ,   上田義郷 ,   滝本昇 ,   安岡邦彦

ページ範囲:P.267 - P.271

 卵黄管の不全閉鎖によつて生ずるメッケル憩室はMeckel(1815)によつて報告されて以来,この憩室は時には憩室炎をおこし,穿孔して腹膜炎にすすみ,また糞便停留によりイレウスをきたすことはすでに報告されている.私どもは術前虫垂炎と診断したメッケル憩室炎と,汎発性腹膜炎と診断したメッケル憩室炎穿孔と,メッケル憩室が尖端となつた3重筒腸重積との3症例を経験したのでここに報告する.

基本情報

臨床外科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1278

印刷版ISSN 0386-9857

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