icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科27巻2号

1972年02月発行

文献概要

カラーグラフ 臨床病理シリーズ・1

甲状腺癌Ⅰ

著者: 原田種一1 西川義彦1 伊藤国彦1

所属機関: 1伊藤病院外科

ページ範囲:P.150 - P.151

文献購入ページに移動
 甲状腺癌は,腺癌と未分化癌(本章では便宜上肉腫を含む)では,まったく予後が異なり,そのために,手術術式や,術後治療にも大きな差があるので,他の臓器の癌の場合と異なり,術前,あるいは術中に,腫瘍が良性か悪性かを診断するだけでなく,悪性と診断した場合,さらに腺癌か,未分化癌かを,肉眼的に鑑別できることが望ましい.それには甲状腺癌の約80%を占める,乳頭腺癌の概念を把握しておくと非常に便利であるので,乳頭腺癌を中心に述べたい.第1図から第4図は,30歳女子で,4年前から頸部腫瘤に気付き,頸部リンパ腺結核として処置された症例であり,第5図から第8図は,乳頭腺癌と,他の腫瘍との割面を比較したものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?