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文献詳細

雑誌文献

臨床外科27巻2号

1972年02月発行

文献概要

特集 瘻—その問題点

外傷性髄液漏の問題点

著者: 中村紀夫1

所属機関: 1東京大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.163 - P.170

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はじめに
 髄液漏とは元来closed cavityである髄液腔が破綻し,髄液が髄液腔から体外に漏出する状態を指している.漏出する経路によつて,髄液鼻漏cerebrospinal (fluid)rhinorrhea,髄液耳漏ce-rebrospinal (fluid)otorrhea,そのほかに分類され,原因的には外傷性・非外傷性に分けられる.特発性spontaneousというのは,従来非外傷性の場合を指している.
 髄液鼻漏に関するOmmaya13)14)の分類は,髄液漏を理解する上で好都合なのでまず紹介しておこう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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