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文献概要
特集 瘻—その問題点
外傷性尿道瘻
著者: 大原憲12
所属機関: 1済生会神奈川県病院泌尿器科 2神奈川県交通救急センター
ページ範囲:P.205 - P.210
文献購入ページに移動はじめに
最近は,いわゆるmodern urologyの進歩,普及にともない,泌尿器科疾患に対する適切な診断,治療が行なわれるようになつた結果,尿道瘻のような厄介な合併症に悩まされることは大変少なくなつたようである.残念ながらわれわれの施設では,そのような厄介な合併症をともなう症例があとを絶たず,なかには年余にわたる治療を余儀なくされるものもある.
いうまでもなく尿瘻は,尿路のいずれかの部が,直接または間接に体外表と交通しているため,尿が尿路以外の部から漏出する状態で,広い意味での尿失禁である.すなわち,ここでとりあげる外傷性尿道瘻とは,なんらかの尿道外傷機転に由来する,尿道部分における尿失禁状態ということになる.
最近は,いわゆるmodern urologyの進歩,普及にともない,泌尿器科疾患に対する適切な診断,治療が行なわれるようになつた結果,尿道瘻のような厄介な合併症に悩まされることは大変少なくなつたようである.残念ながらわれわれの施設では,そのような厄介な合併症をともなう症例があとを絶たず,なかには年余にわたる治療を余儀なくされるものもある.
いうまでもなく尿瘻は,尿路のいずれかの部が,直接または間接に体外表と交通しているため,尿が尿路以外の部から漏出する状態で,広い意味での尿失禁である.すなわち,ここでとりあげる外傷性尿道瘻とは,なんらかの尿道外傷機転に由来する,尿道部分における尿失禁状態ということになる.
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