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原発性大腸肉腫—自験8症例と本邦集計201例の報告
著者: 吉川宣輝1 麻生礼三1 原満1 進藤勝久1 村井紳浩1 安富正幸1 陣内伝之助1
所属機関: 1大阪大学医学部第2外科
ページ範囲:P.285 - P.292
文献購入ページに移動消化管に発生する肉腫は比較的稀な疾患であるとされているが,なかでも胃や小腸原発性のものはむしろ多く,大腸に発生する肉腫は稀である.本邦における大腸肉腫の報告は症例報告として文献的に散見される程度であつて,治療方針や遠隔成績についてはほとんど触れられていないのが実状である.
1954年1月より1971年6月までの間に大阪大学第2外科教室で手術をおこなつた8例の原発性大腸肉腫について検討を行なう.併せて本邦における大腸肉腫報告例を集計し201例を得て検討し,若干の考察を加えて報告する.
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