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文献詳細

雑誌文献

臨床外科27巻3号

1972年03月発行

特集 黄疸の外科

黄疸を伴つた胆石症

著者: 西村正也1 久次武晴1 五十君裕玄1

所属機関: 1九州大学医学部第1外科

ページ範囲:P.331 - P.337

文献概要

はしがき
 日本人胆石の特徴としてビリルビン(以下「ビ」と略)系石が多いことは古く三宅速,松尾が指摘したところである.その原因としては欧米人に比して日本人は脂肪摂取量が少ないことがあげられる.しかるに最近日本人の胆石もコレステリン(以下「コ」と略)系石が次第に増加の傾向にあることが報告され,これは生活環境,特に食事の変化によるところが大きいと考えられる.しかも「コ」系石は主に胆嚢内にみられ,「ビ」系石は主に総胆管,総肝管,肝内胆管にみられる.黄疸の発現頻度は胆石の種類,胆石の部位によつて異なり黄疸発生例は主として胆管結石,肝内結石例にみられるのでこれらを中心に検討を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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