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文献詳細

雑誌文献

臨床外科27巻3号

1972年03月発行

論説

胆石症の胆嚢内胆汁細菌について

著者: 吉川澄1 中原数也1 竹谷弘1 村上栄一郎1 伊藤学2

所属機関: 1大阪厚生年金病院外科 2大阪厚生年金病院臨床病理検査科

ページ範囲:P.397 - P.399

文献概要

はじめに
 胆石症において,胆石形成と細菌との関連については,これまで種々検討が加えられているが,胆石の成因に関する細菌の役割は論議のあるところであり,またコレステリン系石とビリルビン系石の生成機序をこの点から同日に論ずることにはもちろん難がある.しかし胆石の存在が胆のうへの細菌の感染を誘発し,また細菌の感染は胆石症の治療を困難にすることは,われわれ臨床家にとつて,ゆるがせにできぬ問題である.われわれは胆石症患者の術前術後の化学療法の一助とするべく,大阪厚生年金病院外科で手術を行なつた胆石症患者について,胆石と細菌の関係,細菌の種類,および検出細菌の薬剤感受性についてのテスト等の検索を行なつたので,その知見を発表する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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