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文献詳細

雑誌文献

臨床外科27巻4号

1972年04月発行

文献概要

特集 日常外科の総点検・Ⅰ

潰瘍手術と迷走神経切除

著者: 武藤輝一1

所属機関: 1新潟大学医学部第1外科

ページ範囲:P.451 - P.459

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はじめに
 従来,広範囲胃切除術が胃・十二指腸潰瘍に対する普遍的手術とされてきた本邦においても,最近,迷走神経切断術を施行する術式がとりあげられつつある.しかし迷走神経切断術そのものの中にもいろいろの方法があり,また迷走神経切断術に合併する術式にも幾通りもの組合わせがあつて,簡単に1つの言葉をもつて表現することは困難である.この原稿をしたためながら,幸いにも胃・十二指腸潰瘍治療の研究に専心されてきた大井34),山岸45)両先輩のご意見を拝読する機会を得た.若輩の私に"迷走神経切断術についての総点検"などという大きな問題に解答を与える資格はないが,今日施行されている迷走神経切断術を主とした術式について紹介し,意見を申し述べてみたい.
 説明の都合上,下記のごとく略語を使用させていただく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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