icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科27巻4号

1972年04月発行

論説

胆石症を合併した十二指腸憩室

著者: 穴沢雄作1 宮城伸二1 岡本祐嘉1 宮川忠昭1 前川武男1

所属機関: 1順天堂大学医学部一般外科

ページ範囲:P.541 - P.548

文献概要

はじめに
 胆石症は肝障害や膵障害を惹起することがあるが,また合併疾患として胃・十二指腸潰瘍が多く,さらに潰瘍性大腸炎,横隔膜ヘルニアとの合併も注目されている.今回は十二指腸憩室との合併について臨床的意義を検討する.
 十二指腸憩室は消化管憩室のうち,もつとも多く発生するが,それ自体はほとんど症状がないが,憩室が存在すると二次的に種々の障害が惹起される.とくに胆道,膵系の合併症が重大で,1710年Chomelが十二指腸憩室をはじめて記載した解剖例も22個の胆石を有しており,胆石の合併が古くから注目されていた9)10)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら