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文献詳細

雑誌文献

臨床外科27巻4号

1972年04月発行

読者から

「楓の黄葉」に対する疑問

著者: 角本陽一郎1

所属機関: 1

ページ範囲:P.548 - P.548

文献概要

 臨床外科の1971年3月,4月号に掲載された渋沢先生(国立王子病院副院長)の文学的な『海外だより—楓の黄葉(1)(2)』を拝見して,同じく「海外だより(2月号)」の筆者として,また邦人究研者として働いている1人として,疑問の点がありますので,誌上を借りて述べてみたいと思います.
 もちろん,渋沢先生は実に多忙な日程のなかで貴重な時間を割いて,日本人研究者に多数会われてからのご結論をだされたことと思いますが,まず『……米国医学にはもはや学ぶものなし等とうそぶいて帰国するものや,国内の学園紛争をのがれて来米しているものは,いくらヒイキ目にみても7〜8割は真剣に研究をしていない.同情的にいえば,それは研究したいのだろうが,会話,語学のハンディキャップに屈してしまつたのだろう。』と書かれておられるが『真剣に研究していない』全ての研究者についての客観的なData—研究業績に対する—をお持ちの上で非難なさつているのか,もしそうでなければ,これは黙々と研究に従事している多くの真面目な日本人研究者に対する名誉毀損でしよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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