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症例
Thal-籏福法による特発性食道拡張症の1治験例
著者: 平田一夫1 館田朗1
所属機関: 1国立仙台病院外科
ページ範囲:P.699 - P.702
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特発性食道拡張症は噴門部の機能的通過障害と胸部食道の拡張を主徴とする良性疾患である.本疾患に対する手術術式は1672年,T.Willisにより初めて報告されて以来,多数の人々によつて考案,発表されてきたが,いずれも術後通過障害や逆流性食道炎を除くという点において,未だ満足すべきものはない.われわれは最近,特発性食道拡張症に十二指腸潰瘍の合併した症例にThal-籏福により発表されたFundic patch operation1)-4)を行ない,術後きわめて良好な経過を示した1例を経験したので報告する.
特発性食道拡張症は噴門部の機能的通過障害と胸部食道の拡張を主徴とする良性疾患である.本疾患に対する手術術式は1672年,T.Willisにより初めて報告されて以来,多数の人々によつて考案,発表されてきたが,いずれも術後通過障害や逆流性食道炎を除くという点において,未だ満足すべきものはない.われわれは最近,特発性食道拡張症に十二指腸潰瘍の合併した症例にThal-籏福により発表されたFundic patch operation1)-4)を行ない,術後きわめて良好な経過を示した1例を経験したので報告する.
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