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文献詳細

雑誌文献

臨床外科27巻6号

1972年06月発行

文献概要

特集 皮膚切開法と到達法・Ⅰ

甲状腺疾患の手術

著者: 原田種一1 西川義彦1 伊藤国彦1

所属機関: 1伊藤病院外科

ページ範囲:P.767 - P.770

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はじめに
 付表は,昭和45年度の伊藤病院における甲状腺疾患の手術施行例の性別である.この表でも明らかなように,甲状腺疾患のすべてを通じて,その手術施行例は,女性に圧倒的に多く,また若年者に多いのが特徴である.頸部は,女性にとつて,美容上重要な身体部分であり,最近では特に露出する機会が多い.
 したがつて,甲状腺疾患を含む頸部の手術は,創の大きさを最小限度にして,かつ十分な視野が得られ,手術瘢痕が目立たない,きれいな切開法が要求される."偉大な外科医である程,手術創もまた大きい."と言つて,無思慮で,無意味な切開をおこなうべきでなく,技術的な精巧性と,計画性が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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