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論説
胆管ガス像の検討
著者: 久次武晴1 五十君裕玄1 古沢悌二1 許斐康熙1 安藤健一1 志村秀彦1
所属機関: 1九州大学医学部第1外科
ページ範囲:P.827 - P.832
文献購入ページに移動近時胆道疾患に対する胆道造影法の発達は真にめざましいものがある.特に静脈内点滴による胆管撮影法(Drip Infusion Cholangiography,DIC)1,2),さらにこの点滴造影法に立体的胆道造影法(Stereocholangiography)3,4)を併用することが開発され成果を挙げつつある.しかるにこれらの症例の中には肝内胆管または肝外胆管内にガス像があり造影剤の胆管内への排出,充満が阻害され造影不良例が存在するのでこれら各症例の分析が必要である.特に胆管内ガス像の発生例は胆道系の手術後の症例に多く認められ注目される.ここに1965年から1971年4月までの当教室症例に検討を加え,いささか知見を得たので報告する.
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