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文献詳細

雑誌文献

臨床外科27巻6号

1972年06月発行

文献概要

論説

胃粘膜の欠損と修復について

著者: 山際裕史1

所属機関: 1三重県立大学医学部中検病理

ページ範囲:P.847 - P.853

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はじめに
 胃粘膜の欠損がどのように修復するかについては,欠損,修復の過程で,上皮が悪性化し得るか否かという問題とも関連があつて,重大な問題のひとつである.近年,内視鏡の進歩とあいまつて,胃生検が技術的に改良されて,かなり的確に,目的とする部分を採取することが可能になつてきた,従来,早期癌,異型上皮,ポリープ,潰瘍,慢性胃炎の各疾患における相関については,個々の成り立ちとともに推測の域を出なかったきらいがある.今後に残された胃疾患の成り立ちについては,生検という手段がもつと頻回に,有効に用いられて,おのおのの実体をつかむ努力がなされねばならない.
 本稿では,胃粘膜の欠損と,その修復について,生検例,手術材料を参考にして,考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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