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文献概要
カラーグラフ 臨床病理シリーズ・6
肺癌Ⅳ
著者: 下里幸雄1 鈴木明2
所属機関: 1国立がんセンター病理部 2国立がんセンター内科
ページ範囲:P.886 - P.891
文献購入ページに移動カルシノイドの頻度は欧米に比べかなり低い.この多くは主・葉・区域・気管支に発生しポリープ状に内腔に突出するが,末梢発生のものも時にみられる.30〜40歳台に発見されるものが多い.随伴症候として,カルシノイド症候群の他クッシング症候群を伴うものもあり,気管支ならびに気管支腺上皮内に存在するKultschitzky cellから発生すると考えられ,また燕麦細胞癌との関連が論議されている.5年生存率は57〜95%といわれている.
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