icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科27巻7号

1972年07月発行

文献概要

特集 皮膚切開法と到達法・Ⅱ

小児外そけいヘルニアの皮膚切開

著者: 角田昭夫1

所属機関: 1神奈川県立こども医療センター外科

ページ範囲:P.933 - P.937

文献購入ページに移動
はじめに
 皮膚切開は二つの目的にかなうよう選ばれるべきである.まず手術のやりやすい切開であること,次に創面ができるだけきれいに仕上ることの2つである.第一の目的が主目的であるが,術後の創面ができるだけ目立たぬように,かつ機能的にも支障のない皮切を選ぶことはメスをとるものの,当然の義務であろう.
 古典的にいわゆるLangerの皮膚割線(Spalt-linien der Haut nach Langer)があり,皮膚切開線がこれに一致した時は,治療瘢痕は最も美しく,ほとんど細い線状創を残すのみという.ただし形成学的見地からは,Langer線よりも,皮膚の張力や皺の方向,身体表面の接合部に平行した皮膚切開の方が,皮膚の張力が減少するため,創面治癒が容易で,かつ瘢痕も目立ないという14)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら