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特集 皮膚切開法と到達法・Ⅱ
腎臓の手術
著者: 中村宏1
所属機関: 1東京電力病院泌尿器科
ページ範囲:P.939 - P.943
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皮膚切開法の選択は次のような因子によつて決められる.
①腎疾患の種類
腎周囲膿瘍,膿腎症などの場合には腰部到達法を選ぶべきで,経胸膜到達法,経腹膜到達法は禁忌である.一方腎悪性腫瘍の場合には経腹膜到達法により,腫瘍を処置する前に腎茎を結紮して,腫瘍細胞が流血中に入るのを防ぐようにする,馬蹄鉄腎や偏位腎では皮膚切開を通常より下方に置く必要のあることが多い.
皮膚切開法の選択は次のような因子によつて決められる.
①腎疾患の種類
腎周囲膿瘍,膿腎症などの場合には腰部到達法を選ぶべきで,経胸膜到達法,経腹膜到達法は禁忌である.一方腎悪性腫瘍の場合には経腹膜到達法により,腫瘍を処置する前に腎茎を結紮して,腫瘍細胞が流血中に入るのを防ぐようにする,馬蹄鉄腎や偏位腎では皮膚切開を通常より下方に置く必要のあることが多い.
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