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論説
総胆管嚢腫—特にレ線診断ならびに手術術式に関する検討
著者: 松本陽一1 木村健1 河合克郎1 津田誠1 陳銓忠1 西山章次2
所属機関: 1兵庫県立こども病院外科 2兵庫県立こども病院放射線科
ページ範囲:P.991 - P.998
文献購入ページに移動総胆管嚢腫は,1905年佐久間の報告以来本邦においては多数の報告がみられ,1969年のLee等による集計500例の約1/3を本邦報告例が占めていることからも先天性胆道閉鎖症とともに本邦では特に重要視すべき疾患の1つであろうと考える.
われわれは過去1年間に本症の5例を経験したが,うち4例において経静脈的嚢腫造影に成功し,不成功であつた1例は 131I Rose Bengalによるシンチフォトで本症の診断を得ることができた.全例に嚢腫剔出術を施行したが,うち1例には本邦最初と思われる肝管総胆管吻合術に成功したので,われわれの行なつている嚢腫造影法および手術方針を検討し報告する.
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