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症例
左下肺野の転移性腫瘍と見誤られたコレステリン性肋膜炎の1手術治験例
著者: 船木治雄1 大田早苗1 布施勝生1 宮原透1 渋沢喜守雄1
所属機関: 1国立王子病院外科
ページ範囲:P.999 - P.1004
文献購入ページに移動1882年にThomus Churton7)が肋膜腔滲出液中にコレステリン結晶を多数に認める肋膜炎を「コレステリン性肋膜炎」として報告して以来,わが国のみの報告でも,1915年から1955年までに約100例を数えている.それ以後のまとまつた報告はみられないが,われわれは,最近,左下肺野の限局性転移性腫瘍と診断し,手術の結果,コレステリン性肋膜炎という組織診断をえた珍しい症例を経験したので,ここに報告し,諸家のご批判を仰ぎたい.
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