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文献詳細

雑誌文献

臨床外科27巻8号

1972年08月発行

文献概要

特集 胆道外科のPitfall

胆石症診断の落し穴

著者: 綿貫重雄1 和賀井和栄1 小幡五郎1 大原啓介1 木村靖宏1 橋場永尚1

所属機関: 1千葉大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1037 - P.1043

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はじめに
 診断上の見落しとか,適応を間違つたという経験は誰にでもあると思う.それを落し穴とすれば,知らずに落つこちることもあろうし,十分警戒しても落つこちることもあろうし,また警戒し過ぎて穴ならぬ石に蹴つまずくこともあるであろう.時には落し穴というよりも,自ら墓穴を掘るといつた方が適切な場合もないとはいえない.ところで,"こんなことが何故気がつかなかつたのか"というようなこともある.しかし結果からみて"何だこんなものを!"というのは易しい.クイズの答をみてから解くようなものであるから.しかし,われわれが日常直面するのは,どうやつても予め答えを知ることのできぬ問題である.ところで,他人の失敗を聞いてもそれほどためにならないこともある.それは正答つきの問題集に似たところがあるから.そういうことを前提においた上で,落し穴をさがしてみよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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