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文献概要
特集 胆道外科のPitfall
特殊な胆道疾患の外科
著者: 浅倉義弘1
所属機関: 1東北大学医学部第2外科教室
ページ範囲:P.1119 - P.1125
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小児にみられる先天性疾患の中には,病像も治療法も成人の疾患とはかなり趣を異にしているものが多い.胆道系の先天奇形もその一つで,成人の外科の常識では,しばしば取り扱いに困難を感ずることがある.特に先天性胆道閉塞症は,大部分が胆内胆管も発育不全で1,2),成人の閉塞性黄疸とは全く異なつており,その特殊性を知らないと正しい診断や治療は困難である.先天性総胆管拡張症もその例外ではなく3),単純に成人外科の常識のみで処理しようとすると,思いがけないpitfallに出合うことがある.以下,胆道系の特殊疾患としての先天奇形の診断や治療に関して,しばしばおち入りやすい誤ちとその対策について,自験例を中心に述べてみたい.
小児にみられる先天性疾患の中には,病像も治療法も成人の疾患とはかなり趣を異にしているものが多い.胆道系の先天奇形もその一つで,成人の外科の常識では,しばしば取り扱いに困難を感ずることがある.特に先天性胆道閉塞症は,大部分が胆内胆管も発育不全で1,2),成人の閉塞性黄疸とは全く異なつており,その特殊性を知らないと正しい診断や治療は困難である.先天性総胆管拡張症もその例外ではなく3),単純に成人外科の常識のみで処理しようとすると,思いがけないpitfallに出合うことがある.以下,胆道系の特殊疾患としての先天奇形の診断や治療に関して,しばしばおち入りやすい誤ちとその対策について,自験例を中心に述べてみたい.
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