文献詳細
文献概要
症例
興味ある骨Eosinophilic granulomaの1例
著者: 儀藤洋治1 古和田正悦1
所属機関: 1秋田県立脳血管研究所脳神経外科
ページ範囲:P.1171 - P.1174
文献購入ページに移動はじめに
骨の破壊とその病巣に一致して腫瘤を形成する疾患として,Eosinophilic granuloma,Hand-Schüller-Chris-tian病やLetterer-Siwe病があり,これらは網内系に共通の所見を有するという見地から,Lichtensteinは三者を一括してHistiocytosis Xと言つている1).His-tiocytosis Xについては,病理学的にもまた臨床的にも,種々問題のあるところであるが,最近私達は頭部外傷後くり返し瘻孔を形成し,症状がきわめて進行性である例を経験し,約2年にわたつて経過を観察し得たので若干の文献的考察を行ない報告する.
骨の破壊とその病巣に一致して腫瘤を形成する疾患として,Eosinophilic granuloma,Hand-Schüller-Chris-tian病やLetterer-Siwe病があり,これらは網内系に共通の所見を有するという見地から,Lichtensteinは三者を一括してHistiocytosis Xと言つている1).His-tiocytosis Xについては,病理学的にもまた臨床的にも,種々問題のあるところであるが,最近私達は頭部外傷後くり返し瘻孔を形成し,症状がきわめて進行性である例を経験し,約2年にわたつて経過を観察し得たので若干の文献的考察を行ない報告する.
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