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特集 出血治療のPitfall
出血源の探索
著者: 武藤輝一1 岩淵真1 和田寛治1 吉田奎介1 佐藤厳1 松木久1 藍沢修1 石橋清1 金井朋行1
所属機関: 1新潟大学医学部第1外科教室
ページ範囲:P.1203 - P.1208
文献購入ページに移動上部消化管からの出血のため緊急入院した患者に直面した場合,この出血が如何なる原因によって起こつたものであるかを知つて,一刻も早く治療の方針を立てなければならない.しかしながら出血の続いている場合,推測は可能であつても出血源を確認するということは仲々容易ではない.なんとかして出血源を確認したいという理由から,出血源の探索に当つて考慮すべきいくつかの点について申しのべてみたい.検査法の詳細については別項において他の方々が述べられるので,概要についてのべることにする.なおここで述べる上部消化管出血とはTreitz係蹄から口側の食道,胃,十二指腸,肝,胆道,膵などからの出血であることをおことわりしておきたい.
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