文献詳細
文献概要
特集 出血治療のPitfall
上部消化管出血における出血源の臨床特性
著者: 小林迪夫1 楊総三1 朔元則1 小川勇一郎1 井口潔1
所属機関: 1九州大学医学部第2外科教室
ページ範囲:P.1251 - P.1256
文献購入ページに移動上部消化管出血には吐血・下血をともなつて致死的大出血をきたすものから,潜出血として認められるにすぎないものまで,その程度は様々である.
潜出血例においては,多くの場合,充分な出血源の探索を行なう余裕があり,したがつて,その診断も比較的容易であるが,これに反し,吐血,下血をともなつた大出血例においては,患者riskの悪化により出血源の探索も大きな制約をうけるものである.
掲載誌情報