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論説
乳腺腫瘍の臨床的観察
著者: 小林克己1 長田宏平1 葉梨之義1 新野和夫1 菊池勉1
所属機関: 1水戸赤十字病院外科
ページ範囲:P.1301 - P.1306
文献購入ページに移動乳腺腫瘍は外科臨床上最も重要な疾病の1つである.最近一般への啓蒙運動が効を奏し,病悩期間が減少すると共に癌では腫瘤最大径が最近5年間に平均2cmもの減少をみせ,乳癌に対する啓蒙運動の効果が現われつつあることを示している.
われわれは過去6年間水戸赤十字病院外科にて扱つた乳腺腫瘍のうち,病理学的に確診された良性腫瘍415例,並びに悪性腫瘍86例について検討を加え,さらに乳癌81例については遠隔成績も合せて調査したので報告する.
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