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文献概要
特集 外科と大腸—癌とポリープを中心に
大腸のポリープおよびポリポージスと取扱い
著者: 北条慶一1
所属機関: 1国立がんセンター外科
ページ範囲:P.31 - P.38
文献購入ページに移動はじめに
近年,内視鏡やレントゲン検査による診断技術の進歩により,大腸のポリープ・ポリポージスが発見される機会がふえ,また大腸のいかなる部位でもファイバースコープ下で,生検による組織診断,さらにポリープ切除も可能となりつつある.
また,従来からのポリープと癌との関連についての議論1)のほかに,とくに,大腸の家族性ポリポージスにおける結腸全剔と自然肛門の保存に関する是非がMoertelらの報告2)(1969)によつて再び医学上のコントラバシイの一つとなつてきた.
ここに,大腸のポリープ・ポリポージスを癌化の問題や治療の面について,私どもの経験および,文献的な考察を述べてみたい.
近年,内視鏡やレントゲン検査による診断技術の進歩により,大腸のポリープ・ポリポージスが発見される機会がふえ,また大腸のいかなる部位でもファイバースコープ下で,生検による組織診断,さらにポリープ切除も可能となりつつある.
また,従来からのポリープと癌との関連についての議論1)のほかに,とくに,大腸の家族性ポリポージスにおける結腸全剔と自然肛門の保存に関する是非がMoertelらの報告2)(1969)によつて再び医学上のコントラバシイの一つとなつてきた.
ここに,大腸のポリープ・ポリポージスを癌化の問題や治療の面について,私どもの経験および,文献的な考察を述べてみたい.
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