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文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻1号

1973年01月発行

文献概要

特集 外科と大腸—癌とポリープを中心に

大腸ポリポージス,その悪性化の問題と治療法の検討

著者: 瀬川安雄12 土屋和弘2 山本恵一2 卜部美代志2

所属機関: 1金沢大学医療技術短期大学部 2金沢大学医学部第1外科教室

ページ範囲:P.47 - P.60

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はじめに
 昭和29年(1954年)以降私どもの教室において切除された結腸・直腸のポリープの症例を総括し,これらの経験に徴して,結腸・直腸ポリープの癌化の問題に考察を加え,かつ,その治療方針に言及する.
 腸管のポリープとは,肉眼形態学的に,いわゆる,ポリープ状,きのこ状に腸管内腔に向つて凸出した腫瘤の総称である.この名称のうちには,腺腫,脂肪腫,筋腫,線維腫などの腫瘍性新生物や,炎症性機転による粘膜の過形成性腫瘤など多種類のものが含まれている.しかし,ここでは結腸・直腸に発生したポリープのうち,臨床的に遭遇することが最も多く,かつ,その癌化について問題を残している腺腫性ポリープのみをとり上げて論ずることにしたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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