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論説
幼小児の直腸・結腸にみられる若年性ポリープ
著者: 戸谷拓二1 中川潤1 田淵勝輔1 岡島邦雄1
所属機関: 1岡山大学第1外科教室
ページ範囲:P.135 - P.143
文献購入ページに移動近年幼小児の結腸ポリープの大半は,若年性ポリープjuvenile polypであり,血便を主訴とする小児疾患の比較的重要な位置を占め,悪性化のないこと,自然脱落のあることなどが指摘されるようになつてきた1-9).
ふつう小児の結腸ポリープに関してはnon neoplasticと考えられる若年性ポリープとneoplasticである1)2)腺腫性ポリープ,家族性ポリポージス,Peutz-Jehger症候群,Gardner症候群などに区別されるようであるが,若年性ポリープ以外は悪性化の問題やその他の理由で,かなり積極的な治療方針がとられている2)3)4).
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