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文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻10号

1973年10月発行

症例

慢性尿毒症に合併せる血性心のう炎とその治療

著者: 佐藤護1 阿部忠昭1 栗林良正1 贄田茂雄1 阿部幸義1 加藤哲郎2 高橋寿2

所属機関: 1秋田大学医学部外科 2秋田大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.1467 - P.1470

文献概要

はじめに
 慢性尿毒症に血性心のう炎(hemopericardium)を併発することは従来からよく知られており1)2),ときには心タンポナーデによる死亡例も報告されている3)4).一方,人工透析あるいは腎移植における近年の技術および知見の進歩により,慢性尿毒症患者の長期にわたる治療,管理が可能となつた.したがつてこの場合,hemo-pericardiumなどの合併症に対する適切な治療対策がきわめて重要となる.
 われわれは最近,尿毒症性の血性心のう炎に対して,心のうドレナージを行なつて著効をえて,危機を脱し,その後人工透析による管理により症状の著しい改善をみた1例を経験したので報告し,あわせて若干の考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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