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文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻11号

1973年11月発行

文献概要

論説

乳腺粘液癌について

著者: 尾松準之祐1 三木篤志1 松沢博1 奥野匡宥1 曾和融生1 竹林淳1

所属機関: 1大阪市立大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1577 - P.1583

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はじめに
 乳腺粘液癌は乳癌取扱い規約1)に於いて特殊型の1つに分類され,悪性度が低く,予後の良いことが知られている.しかし,その頻度が低いために,本邦では十分な報告がほとんどなされておらず,昨年第13回乳癌研究会の主題として取上げられるに至り,漸くその本体解明への門戸が開かれた感がある.
 わが教室では,1961年以降現在までの約11年余の間に,両側乳癌3例および男子乳癌2例を含む231例の乳癌症例を経験したが,そのうち今回病理組織標本を検討し得た210例中,粘液癌は4例(1.9%)であつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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