文献詳細
症例
文献概要
はじめに
脊索腫は,胎生期の脊索の遺残物から生ずる比較的まれな腫瘍である.脊索腫は増大が緩徐で症状の発現がおそく,または医師の不注意のために発見がおくれることが多く,診断されたときにはすでに,完全摘出が困難な状態になつていることがまれでない.そのため予後不良の疾患とされている.われわれは,ほぼ完全摘出ができたと思われる,仙尾部脊索腫の1例を経験したので報告し,あわせて文献的考察を加えた.
脊索腫は,胎生期の脊索の遺残物から生ずる比較的まれな腫瘍である.脊索腫は増大が緩徐で症状の発現がおそく,または医師の不注意のために発見がおくれることが多く,診断されたときにはすでに,完全摘出が困難な状態になつていることがまれでない.そのため予後不良の疾患とされている.われわれは,ほぼ完全摘出ができたと思われる,仙尾部脊索腫の1例を経験したので報告し,あわせて文献的考察を加えた.
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