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文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻11号

1973年11月発行

症例

Meigs症候群の1例

著者: 藤間弘行1 新井政幸1 斉藤脩司1 町谷肇彦1 角田洋三1 新井恒子2

所属機関: 1藤間病院外科 2藤間病院産婦人科

ページ範囲:P.1623 - P.1627

文献概要

はじめに
 1937年MeigsおよびCass1)は,卵巣線維腫に胸水および腹水を合併し,腫瘍摘出により胸腹水の消失した7例を報告したが,RhoadsおよびTerrell2)は,これをMeigs症候群と名づけた.さらに,1954年Meigs3)は本症候群の原発腫瘍を,線維腫様外観を呈する卵巣良性充実性腫瘍に限定することを提唱した.しかし,このほかにも良性または悪性の卵巣や子宮の腫瘍などでも,同様の臨床的特徴を示すことがあるので,現在では本症候群は,胸水および腹水を合併した女性骨盤腔内腫瘍で,腫瘍摘出により胸腹水の消失するもの,と広義に解釈されている.
 われわれは,最近左卵巣偽粘液性嚢胞性腺癌による本症候群の1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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