文献詳細
論説
食道癌手術における食道切開の必要性と手技
著者: 秋山洋1 檜山護1 木暮喬2 板井悠二2
所属機関: 1虎の門病院消化器外科 2東大放射線科
ページ範囲:P.1737 - P.1740
文献概要
食道癌切除に限らず,癌の外科的切除にあたつて,切除断端に癌遺残をさけるべきことは,根治をめざす以上,局所治療としてはまず最低限の必要条件であろう.
とくに食道癌については後述のように手術手技上の問題,標本上の特性の問題,術前照射後の腫瘍触診の困難性の問題などのため,切除にあたつて断端癌遺残のないよう注意することはとくに重要である.
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