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特集 今日の救急
救急手術を要する脳疾患
著者: 赤木功人1 最上平太郎1
所属機関: 1大阪大学医学部脳神経外科
ページ範囲:P.171 - P.177
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救急手術を要する脳疾患は,大抵の場合に診断がはつきりつかないまま各科を転々とし,また誤診の結果等により,かなり進行した状況下ではじめて脳神経疾患であることがわかつて,専門医にまわされてくるためのものが多い.ことに小児では十分検査がやりにくいこともあつて,脳腫瘍を胃腸障害と誤まられる場合が多く,また髄膜炎が他の熱性疾患として治療されていることがよくある.
疾患がある程度進行した状況下では,誰でも一見してほぼどんな疾患かの判定はつくが,確定診断をつけるのは極めて難しい.すでに進行している状況下では十分な検査ができないこと,時間的に余裕がないこと等がその大きい理由になつてくる.
救急手術を要する脳疾患は,大抵の場合に診断がはつきりつかないまま各科を転々とし,また誤診の結果等により,かなり進行した状況下ではじめて脳神経疾患であることがわかつて,専門医にまわされてくるためのものが多い.ことに小児では十分検査がやりにくいこともあつて,脳腫瘍を胃腸障害と誤まられる場合が多く,また髄膜炎が他の熱性疾患として治療されていることがよくある.
疾患がある程度進行した状況下では,誰でも一見してほぼどんな疾患かの判定はつくが,確定診断をつけるのは極めて難しい.すでに進行している状況下では十分な検査ができないこと,時間的に余裕がないこと等がその大きい理由になつてくる.
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