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文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻2号

1973年02月発行

文献概要

特集 今日の救急

救急手術を要する脳疾患

著者: 赤木功人1 最上平太郎1

所属機関: 1大阪大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.171 - P.177

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はじめに
 救急手術を要する脳疾患は,大抵の場合に診断がはつきりつかないまま各科を転々とし,また誤診の結果等により,かなり進行した状況下ではじめて脳神経疾患であることがわかつて,専門医にまわされてくるためのものが多い.ことに小児では十分検査がやりにくいこともあつて,脳腫瘍を胃腸障害と誤まられる場合が多く,また髄膜炎が他の熱性疾患として治療されていることがよくある.
 疾患がある程度進行した状況下では,誰でも一見してほぼどんな疾患かの判定はつくが,確定診断をつけるのは極めて難しい.すでに進行している状況下では十分な検査ができないこと,時間的に余裕がないこと等がその大きい理由になつてくる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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