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特集 今日の救急
重症熱傷の処置
著者: 村松正久1 寺島浩然1 関口忠男1 甲田義和1 大瀬良雄2 扇谷一郎2 武藤邦彦2
所属機関: 1江東病院外科 2順天堂大学外科学教室
ページ範囲:P.229 - P.234
文献購入ページに移動最近10年間,日本での年間熱傷死亡者数は平均して4,000〜5,000人位であるといわれるが,徐々にその数は増加しつつあるのが現状である.この事実を考えるに,熱傷一般に対する治療も進歩しているが,反面重症熱傷患者数も年々増加している事が挙げられる.そしてこれらの多くは救急車にて適当なる病院に運ばれ入院することになる.この入院した重症熱傷患者に対する治療が,われわれ外科医にとつて最もやりがいのある仕事である.
そこで重症熱傷患者に対処するに当たり,皮膚の変化の他に全身のあらゆる異常やアンバランスが生ずる事を念頭に置き,その救命,そして全身管理,局所的処置を中心に述べたいと思う.
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