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文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻3号

1973年03月発行

特集 肝癌の外科

肝癌の切除適応と限界

著者: 葛西洋一1 水戸廸郎1 玉置明1

所属機関: 1北海道大学医学部第1外科教室

ページ範囲:P.339 - P.347

文献概要

はじめに
 最近10年間に従来悲観視された肝癌の手術成績も徐々に向上し,術後3年生存例も増加しつつある6)28).これは肝スキャン,肝動脈造影,α-Fe-toproteinによる血清診断法の進歩などによつて,肝癌の診断率が向上したことも大きな要因である15)
 最近までに教室で経験した肝癌107例のうち,切除しえたものは24.5%であるが,肝癌の切除率という点では10年以前とそれほど変つていない.肝癌の切除率に関してはより高率をあげるものもあるが,切除の適応をいかように判定すべきかという点には,実際上多くの問題がある.
 ここでは,教室の経験を中心に肝癌の病態的特性と肝切除という観点から肝癌の切除適応と限界に対する見解を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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