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文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻4号

1973年04月発行

文献概要

特集 術後ドレナージの実際

甲状腺疾患手術後のドレナージ

著者: 野口秋人1 村上信夫1

所属機関: 1野口病院

ページ範囲:P.463 - P.465

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はじめに
 われわれは頸部,特に甲状腺疾患を主として診療しているが,手術創が外部から見える場所にあり,女性の患者が多いため手術創は一次的にきれいに治癒することが望ましい.このような観点からいえばドレーンは使用しない方が良いと思われる.しかし頸部には腹腔の如き大きな空間がないため少量の出血でも手術創にたまり創の治癒を妨げるし,大量出血であれば呼吸困難から手術死に至る可能性もある.手術創にドレーンを使用するのは賛否両論ある所であろうがわれわれはビニールフィルムドレーンを使用し比較的良い結果を得ている.ここでは主として甲状腺疾患手術後の出血やドレナージについて述べてみたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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