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文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻4号

1973年04月発行

文献概要

特集 術後ドレナージの実際

小腸・大腸手術後のドレナージ

著者: 大内清太1 今充1 阿保優1

所属機関: 1弘前大学医学部第2外科

ページ範囲:P.499 - P.503

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はじめに
 小腸・大腸の手術に限らず,腹腔内手術後にドレーンを設置することは,これによつて起こる種々の障害を考慮するとき,できるだけドレーンを必要としないような術式を選び,その挿入を避けたいものと思うのはわれわれ外科医の願望であろう.しかし実際上はドレーン挿入がきわめて有効的な場合もあるのであつて,例えば後出血の早期発見,血腫や膿瘍形成の防止,縫合不全などによる汎発性腹膜炎への進展防止など,害あるべきドレーンが却つて術後経過をスムースとし,よく救命への手段ともなることは事実である.
 そこで小腸・大腸手術に際して,ドレーンの実際につきわれわれが日常行なつている方法など具体的に述べ参考に資したいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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